ものすごく真っ当なアイドルポップスのアルバム。ロックな感じがテーマなようで、いかにも職業作家がソツなく作りました感の
ステレオタイプな青臭い歌詞が並んでたりするんだけど、まあそのへんはご愛嬌(同じロックでも
つんく的ロックや!だとまた違うんだけど)。
Buono!は
つんくから離れて全部外注なおかげで既存の
ハロプロユニットとはかなり違う味が出てるんだけど、一番プラスにはたらいてるのは楽曲のバラエティより何より
つんくの声が入ってない点。
ハロプロの楽曲はほぼもれなくボーカルにかぶせてる男声コーラスがもたらす女性アイドルポップスらしからぬ厚みが良くも悪くも
ハロプロ的な色を作ってるんだけど、それがないおかげで適度な薄さが保たれて、頼りなさげな儚いゆらぎ感がちゃんと出てる。やっぱりアイドルポップスにはこれがないとなー。3人の歌い方もフレーズに引っかかりを作りたがる
つんく独特の歌唱指導が入ってないからかなり素直に聞こえるし。それにしても「Internet Cupid」は
BEE-HIVEレコード時代の
Perfumeみたいすぎる(詞はパフュのシニカルさはないけど)。